sgnl 実機レビュー その3 更に使ってみて実用に耐えないので使用をやめました

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アイキャッチ画像のsgnlは発表当初のプロトタイプの画像です。

なんで今更こんな画像をアイキャッチにしかたというと、実際に完成したsgnlはこの発表当初から設計が大きく変わり、当初考えていた性能水準に達していないんじゃないかと思ったからです。

先日、前回の記事を読んで下さってコメントをくださった方からの指摘もあって改めてそう思った次第。

(den_3様 コメントをどうもありがとうございました。)




目次 (この窓は閉じる事が可能です→)

以下本文

sgnlを更に使ってみたが電池持ちの悪さは想像以上

前回から更にしばらく使いましたが、どうにも実用に耐える代物ではないと思えてなりません。

電話の使用回数そのものが減ってきているとはいえ、1日2回位は電話を使って通話しています。

でも、そのイザっていう時にsgnlの電池が切れている事がありました。

電池が本当にもちません。

充電インジケーターも正確なのかわからないので十分に充電したはずなのに待機で1日すら持たない。

画面もなく待機だけで何をそんなに電池喰ってるのかわからないですが、通話ができないのならこまめな充電が必要なだけのただ重いバンドでしかありません。

sgnl出資終了後にsgnl製作チームからある呼びかけがあった事を思い出す

あまりに電池が持たないなぁと思った時、ある事を思い出しました。

実はkickstarterでsgnlの出資受付が終了した後にsgnl製作チームから出資者にある呼びかけがあったのです。

それは、

「曲げられるバッテリー素材或いはバッテリーがあったら教えて欲しい」

という様な内容。

その時は大して気にも留めていなかったのですが、今考えればここからこの不完全な商品が作られる事になったのかな、と思うのです。

それから暫くして(実際にはかなり経過してからですが)sgnlから仕様の変更を伝える通知が届きました。

それが、アイキャッチ画像のものではなくメタルバンド+バッテリー格納部シリコンの今のsgnlなわけです。

一体どうしてここまで電池がもたないのか

当初のsgnlでは、バンドの大半をバッテリー格納部分として考えていたのだろうと思われます。

おそらく、1週間位のバッテリー持ちを想定していたのではないでしょうか?

ですが、それは不可能だという事が開発途中でわかったのでしょう。

曲げられるバッテリーでもない限り作れない、と。

その理由はsgnlで音を聞く機能から推察されます。

それは、

BCU(ボディコンダクションユニット)は腕に密着していなければならない

という事。

BCUが腕に密着しないと振動が伝わらず、満足に通話音を聞くことができません。

ですが、バンド全てをバッテリー格納部分とするとバッテリーが曲がらない限りBCUを腕に密着させる事は不可能。

更にsgnlのBCUは

「音を音波から強い物理振動に変換増幅し腕>指>鼓膜にその振動を伝える」

という、エネルギー効率を考えると最悪なシステム。

それ故にとてもバッテリーを喰う。

結果的に

BCUの受話品質確保大きめのバッテリー容量の確保

が全く相反する要素だった為に実現が難しく、結果として両方とも不完全なものとなってしまったのだろうと予想されます。

sgnl側からスマホの音量調節ができない理由

考えればわかる事ではあるのですが、そういえばそうだよね、と。

前回のレビューでsgnlからスマホのメディア音量が調節できないと書きましたが、それはある意味当然の事でした。

音量調節ボタンで登録した5つのショートカット発信先を選ぶ時は別として、sgnl側で音量の調節をしている時は、単にBCUの振動の強さを調節しているだけだと思われます。

バンドの振動調節機能はバッテリー消費量の調節機能と直結するから絶対に必要になる。

でも、それを同時にスマホの音量調節にも使えるようにする事はできなかったのでしょうね。

ここでも音波から振動に変換増幅するBCUの機能の弊害が出ている事になりますね。

それならBCU調節ボタンと音量調節ボタンを別にすれば…と思いかけましたが、これも格納できる場所がないという制約でできなかったのかもしれません。

シリコンだけからメタル+シリコンにする事でBCUで音を聞けるようにはできたが…

曲げられるバッテリーの目途がつかない為に設計のやり直しを迫られたsgnl。

ですが、再設計をする事で何とかBCUで音を聞けるバンドにはできました。

しかし、それによって失ったものも大きかったのではないかと予想されます。

バッテリー格納部分は大きく削られ、”曲げられないバッテリー””曲面のある腕に巻いて使う”以上そのバッテリーの保護が重要になってくる。

急速充電機能を付加する為のスペースの確保など到底ムリでしょうし、それどころか過充電防止回路すら積むのが難しい限られたスペースとその形状。

本当に腐心したんだろうなぁ、と思います。

なんとか200mAのバッテリー容量は確保しましたが、そのバッテリー容量はBCUの機能から考えるとあまりに少ない。

公称待機4日、通話4時間とありますが、この数値は恐らく「音がなんとか聴こえる?」程度の音量調節をしてやっと達成できるかどうかのカタログ値だと思います。

例えれば、

「更に企業側有利に算出したJC08モード*

みたいなものだと思った方がいいでしょう。


*JC08モード

1リットルの燃料で何キロメートル走行できるかを、いくつかの自動車の走行パターンから測定する燃費測定方法の一つ。車のカタログ燃費。実際につかっていてその数値になるのは至難の技。


まとめ

私は結局sgnlを使うのをやめました。

やめたというより”実用レベルに達していないから使えない”と書いた方がより正確かもしれません。

前回記事のコメント欄でも言及されていましたが、sgnlのバッテリー関連は色々と怪しいです。

den_3様の場合はsgnl使用三日目で充電ができなくなった、との事。

この記事で書いた事とden_3様のsgnlに起こった事をまとめると、

  1. 初期設計のままだとバッテリーが曲がらないと腕に巻けずにBCUが密着しない=受話できるほどの振動が腕に伝えられない。
  2. 曲がるバッテリー素材が必要とわかって探すも見つからず、出資者達にも情報を募るがやっぱり見つからなかった。
  3. このままでは商品化できないと気づく。
  4. バンドを全てバッテリーとするのを諦め、メタル部分を設けてちゃんと腕に巻ける様にする=BCUが腕に密着しなんとか音が聴こえる様になる。
  5. しかし再設計によりバッテリー容量に限りが出た上、保護回路の為の空間を取るのも難しくなる。
  6. 過充電防止回路だけは積まないと腕に巻いたものが過充電で爆発でもしたらおおごとなので更にバッテリー容量を削る。
  7. バッテリー部に強い力をかけない様に説明書でも注意してはいるが、BCU密着の為に少しきつめにつけなきゃいけない上に腕に巻くものなので日常生活の中でどうやっても負荷はかかる。
  8. どこかで負荷がかかり、内部で断線或いは亀裂が生じる。
  9. 早晩充電できなくなる。

こんな流れなんじゃないでしょうか。(あくまで予測です。)

残念ですが、sgnlは正式に販売されたとしても個人的には全くオススメできないです。

購入する事を考えていらっしゃる方には”購入を踏みとどまる事”を心の底からオススメします。

\42,980-というおま国価格でわざわざ購入する必要性は全くありません。

現状のsgnlのままでは、電池持ちから機能性に至るまで全て最新のワイヤレスbluetoothイヤホンに劣っているといわざるを得ません。

骨伝導イヤホンでもこのタイプなら電池消費少ないでしょうから電池持ちとかはsgnlよりずっと上でしょうね。

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