こんにちは、執事です。
前回紹介したホイールに使いたいタイヤがやっと来ました。
そこで取り付けようとしたのですが、これがホントに硬くてなかなか…。
ケブラービードなのですが、最初にビードの片側を上げる時ですら手では全く入らず。
久しぶりにタイヤレバーを使ったのですが、せっかくなのでそんな硬いタイヤビードをタイヤレバー3本だけで簡単に上げるコツと実際の方法をご紹介します。
ブロンプトンディスク仕様ホイールに取り付けるタイヤとチューブ
今回使うチューブとタイヤはこちら。
そして、恒例の実重量測定から。
シュワルベの仏式チューブが81g
ACRZ ケブラービードタイヤが194g
ブロンプトン用のタイヤ、チューブでも軽量なものです。
シュワルベのチューブは定番ですが、ACRZのケブラービードタイヤはあまり使っている人がいない様子だったので一度使ってみたかったタイヤでした。
ケブラービードにしては圧倒的に安かったのも理由です。
硬いビードのタイヤを簡単に取り付ける方法 その1 片側のビードをホイールに入れる
まずはリムに片方のビードを入れなければなりません。
大抵のタイヤはこの手順で引っかかる事はないと思います。
タイヤによっては、手だけで簡単に入れられたりもします。
ところが、ACRZのタイヤは超絶に硬く、最初のビード上げでもタイヤレバーを使わなければいけませんでした。
ちなみにタイヤをリムに取り付ける際は、チューブバルブ穴部分にタイヤロゴが来るようにしておくと、ロゴを目印にバルブを探せるようになるのでオススメです。
今回使うタイヤレバーはこちら。
手で入れられる所までは入れて、後はこのタイヤレバーを使います。
タイヤ装着の時の自分の姿勢は胡坐(あぐら)をかいて座った状態。
そして、ホイールを胡坐の真ん中に置くようにします。
タイヤレバー2本を下記画像の様に入れて軽く固定します。胡坐をかいた両足カカトや、膝裏を使ってやるとやり易いです。(ここでは写真を撮るために右側を左足で固定してますが…)
次に左右のタイヤレバーをリムのリップに引っ掛けたまま起こした状態で固定して、(今度はカカトを使って固定しています。)
そこから3本目のタイヤレバーを上記画像の方向(爪側が下)になるようにして、上がっていないビードの下に差し込んでタイヤレバーを起こします。(できるだけ右か左よりに入れて、両側から少しずつ上げる)
そうやって外側にくるタイヤレバーを外して内に入れて起こし、を繰り返して、
これ位ビードが上がってきた所で、真ん中のビードに3本目を入れて起こせば簡単にビードが上がります。(今度は膝裏~ふくらはぎの部分でタイヤレバーを固定しています)
この際、左右のタイヤレバーが上記画像くらいに立てられていると、3本目が真ん中に入れられない事があるので、そういう時は片側のタイヤレバーをリムから外れない程度に戻して隙間を作ってタイヤレバーを差し込みます。
で、片側のビードが全部上がった状態がこちら。
この様にタイヤレバーを使えば比較的簡単に上げられはするものの、片側のビードさえかたくて上がらないタイヤというのは初めてでちょっとびっくりしました。
硬いビードのタイヤを簡単に取り付ける方法 その2 チューブを入れてチューブが噛みこまないようにする
片側のビードを上げた後、
- チューブをリムにセットする
- チューブに5分くらい空気を入れる
- チューブをタイヤの中に押し込む
の手順でセットします。
この際、フレンチバルブ(仏式)の場合はバルブネジを締めないでください。
バルブ固定ナットもつけません。
ここからは空気が抜ける状態にしたまま作業を行います。
ちょっと見にくいですが、この時点ではチューブが多少リムからはみ出していても大丈夫です。(上記画像右上側)
最初はチューブバルブの反対側からビードを上げていきます。
注意
チューブを入れた後にビードを嵌める時は、バルブの反対側から嵌めないと最後の最後でビードが上がりきらなかったりする事もありますので、必ずバルブの反対側から嵌めていきましょう。
大体これくらいまでは手だけでいけます。
作業中に注意しなければいけないのは、チューブをタイヤビードやタイヤレバーに噛みこまない様にする事です。
基本的には、
- ビードを手ではめ込む
- 次にビードを入れる部分のチューブをタイヤ奥に押し込む
- チューブを押し込んだ部分のビードをリムにはめ込む
- 再び次にビードを入れる部分のチューブをタイヤ奥に押し込む
の手順を繰り返していけばチューブに空気が入って少し膨らんでいる事もあって、そうそうチューブを噛みこむ事はありません。
硬いビードのタイヤを簡単に取り付ける方法 その3 タイヤを完全に取り付ける(画像で流れを紹介します)
ここからは画像で最後までの手順を。
あとは基本的にタイヤレバーの爪がチューブを噛みこまない様に注意すれば大丈夫。
バルブ固定ナットをつけていなければ、ここまでの手順で大体チューブはタイヤ奥に入っているハズなので、そうそうチューブを噛むことはないと思います。
ただ、リム幅が狭いホイールだと、たまに噛みそうになる事があるので注意してください。
先ほどのこの状態から開始。
1.
2.ふくらはぎ部分でタイヤレバーを固定
3.3本目のタイヤレバーを片側に寄せて差し込む
4.差し込んだタイヤレバーを起こして、それをふくらはぎで固定
5.4の手順によって外側にタイヤレバーが余るので、それを反対側に差し込む
6.差し込んだタイヤレバーを起こす
ここまで入れば後は手だけでも入ります。
尚、今回のブロンプトン用ホイール(16インチ349サイズ)くらいの小さいホイールだとふくらはぎや膝裏まで抱え込めますが、700Cなどのホイールの場合は大きくてできない事もあると思います。
そういった場合は、
こういったクリップ機能付きのタイヤレバーを使うとわざわざ足で固定する必要もなくなります。
クリップ機能は上げたビードの固定をレバー単体でできるので、ホイールサイズや場所も関係なく使えるのが強みです。
まとめ
最終的に完成した画像がこちら。
それにしても今回のタイヤビードは硬かった…。
ちなみにこのACRZのタイヤには、ローテーション指定がありませんでした。
32-349サイズではありますが、パっと見では
ブロンプトンでも使われるシュワルベコジャックに似ていますが、ちょっと太めな感じです。
ビードの硬さを考えなければケブラーで軽量、安価な今回のタイヤはそこそこ使えそう。
あとは耐久性次第かな。
今回購入した工具
・パナレーサー(Panaracer) タイヤレバー PTL 3本セット
今回購入したパーツ
・SCHWALBE(シュワルベ) 【正規品】16×13/8、16×11/4、18×1.25用チューブ 仏式 40㎜バルブ 4SV
・ACRZ 16×1 1/4 (ETRTO 32-349)自転車 for bromptonのタイヤを折り畳む 1pcs 186-196
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