GPD WINはNintendo 3DSの様に使えるPC。
でもちょ~っと握り難いし長時間プレイには疲れる形状。
それを改善するためのグリップの自作の仕方を記事にしてみました。
2017年12月5日追記:より使いやすい別のグリップを作成してみました。
How to make the grip for GPD WIN in English
How to make a new grip for GPD WIN in English one more. That is for easy to push the L/R buttons.
GPD WinというウルトラモバイルPCがありまして。
キーボード面にゲームスティックが付いてて、L1,L2,R1,R2ボタンがNew3DSLLみたいについてて、これで外出先でもPCゲームができるぞ~!という品。(直球)
ただ、このゲーム機PCは、New3DSの様な操作性の欠点を同じように抱えています。
1.裏面がつるつるしていて、長時間握っていると疲れる。
2.L1,L2,R1,R2のボタン(特に自分はL1)を押す際に指の関節からの距離が近すぎて攣りそうになる。
更に、3DSにはないけど、これにはある欠点として、
・ゲームをしていると、廃熱で手があっつい!!
というのがあります。
同じような悩みを抱えている人がたくさんいるのがGoogle先生の検索からよくわかるのですが、どこのメーカーもこれ専用のグリップを作成してくれていない。
なので、New3DSのグリップ等を加工して、或いは両面テープで貼り付けて、という形で自作している人がいるくらい。
ツイッターで「gpd win グリップ」で検索したら出てきます。
でも、どれもそれぞれの細かい加工方法までは書いてくれていない。
あっても、レベルたかすぎぃ!な感じがありました。
なので、私も自作ではありますが、比較的簡単で安価に結構使えるグリップ作成方法を紹介してみようかな、と思った次第。
ちなみに、GPD WIN本体への加工は一切ありません。
さて、早速ですが、使うグリップはこちら。
スマートフォン用のグリップを流用します。
こちらのものは、バネ式で脱着が容易な為持ち運びにも便利です。
何より、かなり挿入位置を深めに加工出来るので、自分の様に手があまり大きくない人間にとってはボタンを押しやすく助かります。
一応、工具で加工する前にそのまま入らないか試した時の画像です。
こんな感じで上に5mmほどオーバーしてしまいます。
今回は「削る」ではなく、引っかかる様にツメの部分を「上に嵩上げ」する、
という加工です。
で、加工に使う工具ですが、
*必須*
・小さめのプラスドライバー
・カッターナイフ
・ニッパー
・ヤスリ
これだけです。
それと、
*あるといい*
・ピンバイス(インパクトドライバがあれば楽。キリは×結構硬くて下手すると怪我します。)
これは、グリップ背面に廃熱用の穴を開ける時に使います。
ですが、これは好みでいいと思います。空けなくても手が熱いというのは十分緩和できますし、隙間はほかでもできるので。空けることによって背面の手触りが変わるからイヤ、という人はこちらの道具は必要なく、ニッパーとヤスリだけで加工可能です。
*必要な材料*
・ゴム板 10cm×10cm厚さ5mm (送料を考えると、ホームセンターで購入がお勧めです。)
・M2タッピングネジ 長さ1.2cm×4本 (元からついているネジは鍋頭の0.5cmですが、鍋頭でも皿頭でもどちらでも差替えは可能です。ですが、鍋頭は長さは1.0以上の入手性が悪いので、皿頭1.2cmステンレス製をお勧めします。)
こちらは特に通販で購入するのは無駄が過ぎるので近所のホームセンターで。ハンズマンならバラ売りしてくれて、一本7円程度で入手可能です。
さて、上記工具と材料が揃ったら加工をしていきます。
まず、ドライバーを使って、4つのネジを外します。
*写真の各パーツは加工後のものです。*
外したら、まず底面の部分から加工していきます。
図の赤丸で囲っている部分をニッパーで切っていき、高低差をなくして平面にしてきます。
画面ではもう剥がしてしまっていますが、四角の格子状の部分の上にはスポンジマットシールが貼ってありますが剥がして加工します。
加工部分のアップ画像
注意点は、ネジの締め込み部分の丸い円筒状の部分を切ったりしない様にする事です。
ニッパーで切り取った部分をヤスリでならします。
はい、これで底面部分の加工は完了です。
次に、間に挟みこむゴム板の加工をします。
ゴム板の上にこの部品を当てて、周囲をボールペンで線引き→型取りをします。
*上記写真の左パーツは加工後です。この時点で形が違っても問題ありません*
カットした後の細かい修正を底面パーツに当てながら行います。
特にネジがあたる位置に注意して行います。
上記の画像の状態で一度ネジをネジ込んで穴を開けつつポジションを決めるのがお勧めです。
その際、よく画像のゴム板を見るとわかるのですが、両端のグリップパーツの突起がゴム板に当たって型が付くので、位置確認に活用してください。
これで一度ゴム板の加工は完了です。
次にグリップ上部パーツを加工していきます。
元のパーツは上記画像の青い線の部分まであると思うのですが、そこをニッパーで切り取っていきます。
こちらの二枚が加工後の表裏の画像です。
ニッパーで切り取った後、ヤスリでならします。
実際にはこの加工をしなくても、GPD Winは嵌る様にはなります。
ただ、この加工をしておいた方が親指とアナログスティックの距離が縮まって操作がし易くなります。
手の大きい人ならば(指が長い人も?)上記画像ほど削り込まなくてもいいかもしれませんので、そこは加工しながら自分の手にあったサイズにまで削る、でいいと思います。
今回の加工は、一番深くまで差し込める様にする加工です。
ちなみに私の手の親指の根元の線から指先までの長さは5cm程です。
次は、廃熱用穴の加工ですが、大体この位置に穴を開けていってください。
上記画像、ひっくり返したグリップ右側の真ん中よりやや下の辺りです。
私は適当に7個程穴を開けました。(とりあえず通気がよくなればいいかと思いまして。)
空ける際には、表側の四角の格子側から空けてください。
そちらから空けないと滑って怪我をしてしまいます。
次が最終工程です。
こちらが組み付けるパーツ全部。
そこからまず、ゴム板をつけて、、、
グリップパーツを取り付けて、、、
完成です!!
取り付け時正面。
はい、というワケで完成しました。
今回の合計金額は、加工するグリップ、ゴム板、ネジの材料代だけで考えると合計で2500円もあればできると思います。
あとは手持ちに工具があるかどうかですが、ニッパー、ヤスリ、ピンバイス(ドリル)以外は大体お持ちだと思うので、加工道具にもあまりお金はかからないと思います。
GPD Winはガジェット好きにはたまらない製品だとは思うのですが、握り難いからあまり使わない、というのはモッタイナイです!!
今回の加工グリップなら脱着も容易なので、持ち運び時は外してGPD Winはケースに収納して、グリップは別途に持てば問題ありません。
両面テープとかでの加工の情報はありますが、やはり脱着が容易でないと持ち運びが億劫になってしまいますしね。
比較的簡単、安価に作成できるグリップなので、是非挑戦してみてください。
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