リクセン化 Brompton(ブロンプトン)バッグのリクセン化をできるだけバッグを傷つけずにやってみる

ブロンプトン

前回の記事

で予告していた様に、ブロンプトン(Brompton)バッグのリクセン化の記事を書きたいと思います。

前回の記事にもあったのはブロンプトンのSバッグ(S-Bag)をリクセン化したものだったのですが、今回は新たにTバッグ(T-Bag)をリクセン化していきたいと思います。

ブロンプトン Tバッグのリクセンカウル化 その1 材料

※純正Tバッグが廃盤になってしまいましたので、互換品を紹介しています。

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加工するのはこのバッグです。
加工時間は電動ドライバーがあれば、慣れてなくても40分程度で終了すると思います。

で、必要な材料も含めた画像がこちら。

バッグの前にあるのはリクセン化に必要なBasilのアダプタープレートとタイラップ150mm長、3.6mm幅(引張強度18.2kg)のものです。
必要数は4本。
タイラップの太さは3.6mmは必要だと思います。
一度2.5mmのもので作成しましたが(一応、一本当たりの引張強度は8kg位ある)100mm長では長さも足りない為、二本繋げなければならなかったので結束力も弱く、走行中に外れてしまった経験があります。

ブロンプトン Tバッグのリクセンカウル化 その2 加工

さて、実際の工程に参りたいのですが、私は穴あけにこちらの工具を使いました。

インパクトドライバとドリルビットですね。
空ける穴のサイズは最終的に4mm位に空けるのがオススメなのですが、最低3.6mmでもいけます。
インパクトドライバなんかない!っていう方はキリやピンバイス、という方法もあるでしょうが、電動ドライバーはあると色々便利なので、○○質店の中古でも構わないので購入される事をオススメします。

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で、実際にBasilのプレートを加工していくのですが、使うのはプレートの前半分だけです。
裏板側はネジも含めて使用しません。

で、加工前後の画像がこちら。(上が加工前、下が加工後)

穴を空けるのは上側の画像にある裏側から空けてください。
表からあけるとドリルが滑るのと、位置決めが難しくなりますので。
裏から空ける際の穴の場所ですが、プレート四方にあるネジ受け(金色)の左右の窪み部分です。
多少のズレがあっても結束時にはあまり関係ないので、そこまで厳密でなくても良いと思いますが、金色のネジ受けの左右真っ直ぐのライン上を目安にしてください。
プレートの加工が終ったら、バッグのフレームにも穴を開けていきます。

上が加工前で下が加工後。

ちょっとわかりにくいので、仮留めしたプレートを通した画像がこちら。


この仮留めですが、タイラップをループしたら奥まで入れずにタイラップがかかる最初の方で止めておいてください。
ここで締めすぎると最後の工程ができなくなってしまいます。

ここまできたら、プレートを仮留めした状態のままフレームをバッグに挿入します。

画像は挿し込み切った後にプレートを手で捲った状態です。
挿入してもタイラップはバッグの布地に殆ど干渉しません。
で、プレートの下側の固定はコレで完成です。
後は最後に締めるだけの状態。
ここから、プレートの上部にあたる4つの穴をバッグ側に空けていきます。
穴を開ける際ですが、自分は細いマイナスドライバーを使いました。
位置決めはプレートの下側が半固定されているので、素直にプレートにあいた穴からドライバーを挿し込むだけで良いのでそこまで難しくありません。
ただ、できるだけタイラップがフレームパイプを跨げる様にしてください。
厳密にパイプの左右でなくても、わずかにパイプにかかる程度ならば大丈夫ですが、タイラップでフレームパイプに締め付ける様に固定するので、パイプの真上というのはNGです。

でもまぁ、大体写真の位置付近に穴があけてあればそこそこパイプを避ける位置に穴がきているとは思います。

実際に穴を開けた状態がこちら。

穴を開けてタイラップを一度通したあとそれを引っこ抜いた画像です。
そこそこの穴に見えますが、実はナイロン繊維を掻き分ける様に空けた穴なので、指で穴をグリグリするとコレくらいまでは穴が小さくなります。

人によって感じ方は違うでしょうが、結構埋まります。
できるだけバッグ本体に傷を付けたくないと考えてひねり出した取り付け方法ではありますが、この位の跡がバッグの左右に併せて4つはどうしてもできてしまいます。
ただ、生地そのものを切り抜いて、とかではないのでそこまで布の強度も落とすことはないと思います。
さて、穴が開いたら裏側からタイラップを通して、この下の画像の様になるようにタイラップを仮留めします。
この際タイラップはなかなか通りませんが、わずかに空いた(掻き分けた)穴にグリグリしてたらやがて通ります。あまり大きな穴は必要ないです。
1mm足らずの穴で考えて構いません。
タイラップがそのうちナイロンを掻き分けて出てきます。


左右共に裏側からタイラップを通して、表側にタイラップの結束部分を出さない様にします。
で、左右共に仮留めしたら、両方ともにこの下の画像の様に締めこみます。この際、片側を先に締めてもう片側を仮留め→締めるの手順にはしないでください。

片側を先に締めるともう片方に手が入らなくなって結局タイラップを切ってやり直すハメになります。
必ず4本全部仮留め完了→4本全部締め込みの手順で行ってください。


バッグとフレームの間に手を差し込んで作業をする為、手が大きい人は通す際に苦労するかもしれませんが頑張ってください。
画像の様に締めこんだら完成です。
タイラップの余った部分は切りたい人は切ってもいいかもしれませんが、タイラップは切り口の角が鋭くなり易いため、切って使用するとその角がバッグの生地を傷める可能性があるので自分は切らずにそのままにしています。
切らなくても全てバッグの布地の裏に隠れるので気にはならないと思いますので、余ったタイラップは切らない事をオススメします。

ブロンプトン Tバッグのリクセンカウル化 その3 完成図

完成画像がこちら。

ブロンプトンのキャリアブロックに引っ掛ける部分の直上につくのでかなり下の方に付く事になりますが、安定感と強度を考えるとこの位置がベストだと個人的には思っています。

まとめ

参考までに前回のリクセン化したSバッグの画像と記事ものっけてみます。

 

Dadon(ダホン) Speed falco(スピードファルコ)でBrompton(ブロンプトン)S-Bag運用の実情
現状、普段使いで運用しているダホン スピードファルコですが、前回のファルコの記事にもあるようにブロンプトンのS-Bagも使える様にしています。 これがまぁすこぶる便利でして、やっぱりブロンプトンのバッグはボトルケージいらずになるのが本当に助...

このタイラップでの固定ですが、フレームパイプにも一切加工していませんのでフレーム強度も落ちず、フレームプラスチック部分に空けた穴も穴のプラ部分だけでなくその中に挿し込まれているパイプにもかかる様にタイラップで締めるので穴部分だけに負荷がかかるわけでもありません。

また、タイラップは通しさえすれば力が入れ易い形に留まるので、やろうと思えば相当強く締められます。
おそらく下手なネジ留めよりも堅牢です。むしろ締めすぎてフレームパイプを凹ませない様に注意してください。
一本18.2kgの引張強度のタイラップ4本で固定していますが、おそらくバッグの荷重の殆どは上側の二本で支える形になるので、実質36kg×70%=25kg程度までの耐荷重性能でしょうかね。

まぁ、実際にそんな重さになったらプレートの方が破損しそうではありますが、、、。
自分の場合、11kg程度の荷物を入れて(バッグ総重量13kg程)の状態で歩道の段差も乗り上げる形で片道10km程度の通勤をこなしても全く問題は発生していません。

ただ、タイラップは乾燥にあまり強くないので、ある程度年数を経たら交換する方がいいとは思います。 日光での劣化もあるでしょうし。

とかいいつつ、一年半以上リクセン化Sバッグを通勤バッグとして使っていて自分は一度も交換してないんですけどね。
さて、いかがだったでしょうか。 前々回ブロンプトンに馬蹄錠を付けるチャレンジで大失敗したので汚名返上、名誉挽回の記事となればいいのですが。

※純正Tバッグが廃盤になってしまいましたので、互換品を紹介しています。

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